はじめまして、本サイト主催者の延時隆博(のぶときたかひろ)です。
私はこれまでIT業界において、主にテクノロジーを軸とした業務に携わってきました。システムやデジタル技術の導入を通じて、企業の業務効率化や利便性向上に貢献してきましたが、その業務の中心は常に「技術で何ができるか」という視点にありました。人間の生活そのものや生活環境を出発点として考える機会は限られていたと感じています。技術的な課題解決に注力する中で、テクノロジーが人々の暮らしにどのような影響を与えているのかという視点を、十分に意識できていなかったのではないかと振り返っています。
セカンドキャリアを考えるようになったとき、これまで培ってきたIT分野でのスキルや経験を、自身や社会の生活環境をより快適にすることに活かせないかと考えるようになりました。その過程で、スマートホームやスマートデバイスといった技術に関心を持ち、具体的な検討を進めてきました。しかし調べていくうちに、技術的に実現可能であることと、生活者にとって本当に望ましい環境であることは、必ずしも一致しないのではないかという疑問を抱くようになりました。
例えば、センサーやAIを用いた住環境の自動制御は技術的には実現可能です。しかし、それが必ずしも居住者の快適さや安心感の向上につながるとは限りません。むしろ、過度な自動化が人間の主体性や生活の質に影響を及ぼす可能性もあると考えるようになりました。
こうした問いに向き合う中で、快適な生活環境を実現するためには、テクノロジーの導入だけで完結するのではなく、人間の行動や心理、生活空間の構成、環境要因などを含めて総合的に検討する必要があるという問題意識が明確になっていきました。
現在は、「人の安全と快適を設計するスマート環境」の実証に取り組みながら、研究と実装を往復させる実践型の活動を進めています。まずは実証と実装を通じて具体的な成果を積み上げ、その知見を将来的な研究へと昇華させていくことを目標としています。技術を目的化するのではなく、人の暮らしを起点に環境を設計することを大切にしながら、実践と検証を重ねていきます。
主催者略歴
延時隆博 (のぶときたかひろ)
1970年生まれ 現在は、日本アイビーエム株式会社に所属の傍、未知(Michi)を立ち上げ、人の安全と快適な環境を探求する道に進む。
高校卒業後、システム開発会社(SIer)に勤務。官公庁、通信キャリア、製造業向けのメインフレームシステム開発(開発言語:COBOL85)、データセンターのインフラ基盤の設計・構築、およびセキュリティアセスメントに従事。
過去に、大学ICT推進協議会にて最先端インフラ基盤の講演、N+I MAGAZINE(SBクリエイティブ)、NetworkWorld(IDG Japan)の特集記事を執筆。

- IBM東京基礎研究所新川崎事業所にて 量子コンピュータ社内ツアー参加時(2024/11撮影)
